漢方を飲むと、ドイツに行ったときを思い出す。
初めての海外一人旅で、体調面精神面両方の不安が大きかったから、お守りのようにして漢方を持っていった。そして、毎朝、毎昼、毎夕、飲んだ。
ドイツでの想い出の味は、ビールやソーセージなんかに混じって、漢方も入っている。
* * *
ドイツでは、ウィークリーマンションやホテルを転々として、そして最後に、日本で知り合ったドイツ人女性の家へお邪魔した。
彼女は、たった一度しか会ったことのない、しかもドイツ語はもちろん、英語さえままならない、よくわからない日本人の私を、4日間も泊めてくれた。パートナーのフランス人男性も、よく耐えてくれたと思う。ほんとに。図々しくてすみません。
彼女たちはわたしに、友人や家族を紹介してくれたり、手料理をふるまってくれたり、街を案内してくれたり、ドライブに連れていってくれたり…ほんとに良くしてくれた。図体は大きいのに(ついでに態度も)、言葉はよく通じない子どものようなわたしにも、最後まであたたかく接してくれた。
* * *
そんな女神のような彼女と彼女の友人がわたしの写真を買ってくれました。
彼女の友人がわたしのポストカードを見て気に入ってくれたみたい。
わたしの写真を気に入ってくれて、欲しいと思ってくれて、飾ってくれて、生活の一部にしてくれて。こんなにも嬉しいことはありません。しかも、それが日本を飛び出して海外にもあるっていうのは、大袈裟な書き方かもしれないけど、やっぱり嬉しい。
ありがとう、エレナ。
彼女のことを紹介してくれた方にも感謝。
人付き合いって、ほんと面倒だなーって思う一方、それでも、嬉しいこともまた人からもらったりもするもので。
やっぱり人間なんですね。
natsukinoki
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