スカイブルーのドラム

おもちゃ箱をひっくり返したような音楽。

本当にそのまんまだった。彼女たちのつくる世界が大好きだった。

人物を撮ってみたいんだーって軽い気持ちで彼女に話したら、「いいよー」って。

演奏してる彼女は、私の知ってた彼女と全然違って、本当に美しかった。

美しい人だった。ひと目惚れでした。

大好きな音楽聞いて、お酒飲んで、空気に酔って酔って、写真を撮る。

カメラはコンパクトだし、知識も技術もぜんぜんないけど、とにかく美しい彼女を美しく撮りたかった。自分なりに。

だから、解散するって知った時、

とてもとても驚いたし、悲しかった。

でも同時に、仕方ないのかなっていう気持ちもあって。

解散した理由は知らないから、私の中でね、勝手に。感じちゃったことだけど。

いいものって、やっぱり限りがあって、だからこそ、勢いがあったりするんじゃないかと。

人生もきっと同じで、限りがあるって思わないと、ただなんとなく、だらだら過ぎてしまうけど、

あと何年しか生きられないってわかったら、人間もっともっと動ける気がするんだよね。

話が大きくなってしまったけど、なんかそんな大切なことを気付かせてくれたのも彼女たちだった気がする。



いつかまた、心奪われるものに出会えますように。

natsukinoki